よくあるご質問(学生さん・就職希望の方向け)

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Q:基本的なことですが、競走馬の獣医師とは、どんなお仕事ですか?

A.獣医師は一般的に人間のお医者さんと同じようなイメージが強いと思いますが、競馬場にいる競走馬はアスリートなので、基本的にはひどく悪い状態の子はほとんどいません。スポーツ選手の健康管理に関わっているスポーツドクターをイメージしてもらえると、わかりやすいかと思います。
あとは、当ホームページをご覧になって、ご想像にお任せします。

Q.どのような疾病・治療をすることが多いですか?

A.独自の統計によると、疾病は多い順に、運動器系、消化器系、損傷系、呼吸器系、皮膚系、感覚器系、全身性となっています。そのうち、運動器系だけで5割、消化器系・損傷系・呼吸器系で3割程度を占めます。
例を挙げますと、運動器系では骨折、屈腱炎、捻挫など。消化器系では疝痛、胃潰瘍、歯牙疾患など。損傷系では擦過傷、裂傷など。呼吸器系では肺炎、気管支炎、喘鳴症などがあげられます。

治療は、輸液、筋肉注射、鍼治療などを追い切り後、レース後に施すことが多くあります。その他、疝痛処置、消炎処置、抗生剤処置、ショックウェーブ治療、年数回のワクチン接種などもすることがあります。
他には検査として、X線検査、超音波検査、内視鏡検査、血液検査、糞便検査などをすることがあります。

Q:休日はどんな形になっていますか?

A.厩舎地区の休日日程に準じています。厩舎には半休と全休が決められていますが、私たちはそのどちらもお休みさせていただいています。2022年度は半休24日、全休52日となっています。三が日は、例年1月1日~3日はお休みになっています。
ただ、獣医師には当直制(当直手当あり)があり、大井競馬場には365日誰かしら獣医師は泊まっていて、週に1度くらいは回って来る計算になります。呼び出されるときは早朝の疝痛や熱発、調教中の怪我などが多いです。
半休や全休の日直(日直手当あり)もあり、その日はお休みではなくなりますが、日直制度のおかげで休日も呼び出されることなく、安心して休暇を取ることができます。

Q.どんな服装・装備で仕事していますか?

A.院長は、当ホームページでご覧いただけるような、ショート丈の医療用白衣や、スクラブにGパンなどを着用しています。厳寒期は、その上に厚手のジャンパーやダウンを着用しています。お世話になっている厩舎のスタッフジャンパーなどをいただいて、着用しているときもあります。靴は、安全靴・安全長靴を着用しています。

Q.仕事中の怪我などはありますか?

A.まぁまぁあります。咬まれる、蹴られる、挟まれる、足を踏まれる、などが多いです。なるべく人馬ともに怪我のないように、危険な治療は避け、危機察知しながら診療するようにしています。安全靴などを着用することで、足を踏まれることはほぼ回避することができます。診察・治療に関しては、厩務員さんに保定してもらうので、一人ですることはありません。万が一怪我してしまった際は、もちろん労災の適用もあります。

Q.免許は必要ですか?

A.もちろん、獣医師免許を取得してから就職していただきます。獣医学科在学中の学生さんの実習に関しては、その限りではありません。
その他、競馬場内を自動車で移動する必要があるため、普通自動車運転免許を所持している方に限らせていただきます。当社では、AT車のバン2台(ハイエース、キャラバン)を稼働しております。
就職後に普通自動車運転免許の取得を検討の方は、遠慮なくお申し付けください。

Q.中途での就職を希望していますが、大丈夫でしょうか?

A.もちろん大丈夫です。新卒の方も、中途の方も大歓迎しております。
私も大学卒業後、2年間は他社で勤務した後、増山ホースクリニックに入社しました。今現在、大井競馬場・東京都獣医師会勝島支部で働いている獣医師さんたちは、中途の方の方が多いかと思います。
ですが、新卒の方も遠慮なくお問い合わせください。

Q.研修期間はありますか?

A.最初の3か月間は、試用期間とさせていただいております。競馬場という特殊な環境ゆえ、その間にこのまま仕事を続けられるか、などを本人判断、院長との相談にて決めて行けたらと思っております。もちろん、試用期間の給与も当社規定に則って支払いさせていただきます。
その他、学生さんの短期間実習なども募集しております。遠慮なくお問い合わせください。(※現在、単位取得を目的とした実習は受け入れておりません。ご了承下さい。)

Q.見学はできますか?

A.学生さん・中途の方どちらも遠慮なくお問い合わせください。百聞は一見に如かずというように、まずは一度、自分の目で見てみるのが一番早いかと思います。見学に来られた際に、研修や実習などの相談をさせていただいても構いません。(※現在、単位取得を目的とした実習は受け入れておりません。ご了承下さい。)

Q.定期的な勉強会や講習といったスキルアップのためのサポートはありますか?

A.当院は、東京都獣医師会勝島支部に所属、また全国公営競馬獣医師協会に所属しております。どちらも勉強会や講習会を定期的に開催しており、参加を奨励しております。また、全国公営競馬獣医師協会では獣医師生涯研修を実施しており、参加希望の方は補助いたします。(現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、行われておりません。)

Q.どのようなキャリアプランを描くことができますか?

A.今現在、東京都獣医師会勝島支部では診療所6院、獣医師9名にて活動しております。また、高齢の先生もおられるため、若い獣医師の数が圧倒的に足りていない状況です。
将来的には、十分な経験を積んだ上で(10年以上)、厩舎関係者の方々からの信頼が得られ、勝島支部員の賛同が得られれば、診療所を開設することが可能です。また、診療所の開設に当たっても、できる限りのサポートをさせていただけたらと思っております。

Q.未経験でも応募できますか?

A.もちろん大歓迎です。
私自身も、乗馬や競走馬の騎乗経験、厩務員経験はありましたが、競走馬獣医師としては全くの未経験で増山ホースクリニックに入社しました。
経験の有無よりも、やる気と体力の方が重要なのではないかと思っております。
また、競馬に興味のある方、競馬好きな方だと、より仕事を身近に感じられるのではないかと個人的には思っております。(かといって競馬に全く興味のない方でも大歓迎です。)

Q.年齢制限はありますか?

A.特に年齢制限は設けておりません。ですが、なるべくなら気力と体力に自信のある方の方が向いていると思いますので、せめて40代までの方の方がよろしいかと思います。50代・60代の方でも20代の人と同じように動ける自信がある、と仰る方がいらっしゃいましたら、是非一度お問い合わせください。
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