今現在、日本に獣医師は約４万人いると言われています。そのうち、馬関係に勤めている獣医師は、何人いるでしょうか？

答えは、約800人です。
その中には、私たちのように競馬場に勤めている人、日本中央競馬会に勤める人、乗馬関係、牧場関係や応診関係で勤める人などが含まれます。

全獣医師の２％しかいない、という現実をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、私は非常に少ないと思っています。実際、私の同級生で馬関係に勤めている獣医師も、私を含めて３名でした。

結局、何が言いたいのかといいますと、馬関係の仕事がどんなものなのかを知らない人が多いのではないか、ということです。あるいは、敷居が高く感じてなかなか馬関係の仕事に足が向かない、ということもあると思います。

『馬の世界は厳しい』とか、『体育会系だ』というイメージを持たれている方も多いかもしれません。確かに以前はその傾向もあり、私が牧場で働いていたときは、何て理不尽な職場なんだ、と思ったこともありました。

しかし、時代も移り変わって、今となってはそのようなイメージも払拭されつつあると思います。また、私自身もなるべく働きやすい環境に、できる限り整備して行きたいと思っております。

ただ一つだけ、拘束時間が長めになってしまうことと、お休みが少ないことだけは、ご了承いただけたらと思います。その点につきましては、診療所の人数が複数人体系として機能すれば、代わりばんこにお休みを取ったりすることも、将来的には考えております。

以上、長くなってしまいましたが、少しでも興味を持たれた方、競馬や馬が好きだという方、競馬場がどんなところなのか気になる方、などいらっしゃいましたら、是非とも遠慮なくお問い合わせいただけたらと思います。

もちろん、お問い合わせだけでも結構ですし、見学や実習・研修なども承っております。お待ちしております！

※現在、単位取得を目的とした実習は受け入れておりません。ご了承下さい。

2021.7